2015.01.20

デンタルCTを導入して、約8カ月が経ちました。
この8カ月でCTを撮影し、どのように治療に役立ったかご紹介いたします。

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デンタルCTとは、従来の2次元のものとは違い、3D(立体的)に撮影できるものです。これにより、今まで見えなかった部分が見えるようになり、インプラントや歯周外科、外科治療、根管治療などで、よりその状況を把握しやすくなり、治療に生かすことができます。

コンピューターの画像上で、撮影した部位をいろいろな角度から動かしてみることができるので、歯や神経の形、顎の骨の厚みや幅、歯の生えている方向、神経の管との位置関係など、他にもいろいろなことが、目でみてわかるようになりました。

インプラント

画像上で、インプラント体をシュミレーションして埋入することができ、実際インプラントができるかどうか、どのサイズのものが適しているかなど、判断することもできるようになりました。

根の治療

なかなか治らなかった病気の原因が、思ったよりも大きな病巣があることがわかり、次の治療に進むことができました。

歯周外科治療

歯周病は、歯を支えている骨がとけてしまう病気なので、その壊されてしまった骨の形や緻密度がわかり、歯を保存することができるか、また、適切な外科治療を選択することができました。

下顎の親知らずの抜歯

下顎の中に下顎管といわれる大きな神経が通る管があり、親知らずの根の先と近接しているため、その位置や走行がみえるようになり、下顎管を傷つけることなく、安全に治療を進めることができました。

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このように、CT撮影は、見えなかったものが、みえるようになり、歯や顎の骨だけではなく、粘膜の状態や病巣の大きさなども、わかるようになりました。

そして、より正確な診断と適格な治療を安全に行うことができるようになりました。また、状況が把握しやすくなったので、治療期間の短縮にもつながり、患者様のご負担も軽くすることができました。実際に画像を通して、患者様にはより分かりやすく説明をし、納得していただけるようになっていると思います。

今後も治療にCT撮影をいかしていきたいと思います。