2018.11.30

秋は食欲の秋、、旬のお野菜や魚など、おいしいものがたくさんありますね。
お口の健康を守って、いつまでも美味しく頂きたいです。
歯を失う原因には、歯周病むし歯がありますが、どちらも予防をするには、日々の歯磨きが大切です。
今回は、歯磨きの他に、むし歯を予防するフッ素についてお話しします。

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むし歯って

ミュータンス菌と言われるむし歯の原因菌が、お口の中に取り込まれた糖分をえさにして、歯垢(プラーク)を作り、その中でを産生します。
そして、酸によって、お口の中が酸性の状態になり、エナメル質が溶かされてむし歯になっていきます。

フッ素の効果

再石灰化の促進

歯が酸によって溶けだし(脱灰)、溶けだしたカルシウム・リン酸の再沈着
(再石灰化)を促進させます。

歯質の強化

歯自体の質を強くして、酸に溶けにくくする効果があります。

歯に残った歯垢の中の、むし歯の原因菌の働きを抑制し、酸の産生を抑制する効果があります。


フッ素のとり入れ方

フッ素入りの歯磨き剤を使う

市販されている多くの歯磨剤には、フッ素が含まれています。
フッ素の効果を長持ちさせるために歯磨き後のうがいは1回から2回くらいにすると良いでしょう。
しっかりうがいをしたい方は、まず、歯磨きをして普通にうがいをした後に、もう一度歯磨剤をつけて磨くと良いでしょう。

フッ素洗口

1日に1回、あるいは、1週間に1回フッ素入りの洗口液でうがいをします。

フッ素塗布

歯科医院にて、1年に数回直接歯に塗布する方法です。
乳歯がぬけて、生えてきたばかりの歯はまだ歯の質が弱いので、この時期に塗布すると、効果があります。



食事をすると、お口の中が酸性になり、歯が溶けだす脱灰が始まりますが、唾液の作用で、溶けだしたカルシウムやリン酸が元に戻る、再石灰化が起こります。お口の中では、この脱灰再石灰化が繰り返されています。
しかし、間食の回数が多かったり、歯磨きが不十分でプラークが残った状態が続くと、脱灰と再石灰化のバランスが崩れて、歯に穴が開いてしまいます。

むし歯予防のポイントは

丁寧に歯磨きをして、汚れ(プラーク)をためないようにする。

規則正しい食習慣を心がけ、なるべくだらだら間食をしないようにして、お口の中のphを下げないようにする。

フッ素を利用する


フッ素は子どもの歯だけではなく、大人の歯にも効果があると、言われています。歯ぐきが下がって、根の表面が露出しているところは、むし歯になりやすいので、大人の方にもお薦めします。
気になる方は、どうぞ歯科医院にご相談ください。